惹き付けられて離れられなくなったのは俺の方

もっともっと、夢中にさせて?
もっともっと、淫らになって?

俺を陶酔させて

 

intoxication

 

「ぅんっ…ア、かお…る……ッ」

白いシャツ1枚を羽織っただけの姿で、トシヤは俺の右足の上に跨っていて。
煌々と照らす照明の下、白い頬を上気させ、潤んだ瞳で俺の顔を見つめていた。

「気持ちええ?」

薄く透けるシャツの上から、赤い果実をぎゅっと捻ってやる。

「んんっ!!」

びくん、と震えるトシヤの体。
俺の足を挟み込んだ両足が、さらに内股になって。

開いている手で顔にかかる前髪を梳いてやりながら、じっとトシヤの表情を見つめた。

よく『熱に浮かされたカオ』って言うけれど。
今のトシヤは、まさにそんな感じで。

上気した頬に零れる、一筋の涙。

「相変わらず敏感やな…」

外された釦、シャツの隙間からのぞく白い肌。
突起を嬲っていた手を止め、俺はそこへ指を滑らせた。

「ッ…」

冷たい指先の感触に、トシヤが反応を返す。
俺は少し笑うと、シャツを引っ張って鎖骨を露わにさせた。

「どうして欲しい?」

浮き出ているそこを指で繰り返しなぞりながら、問いかける。

「アッ、あ…舐……めて」

赤い唇、赤い舌。
零れる喘ぎは、とどまることを知らず。

さらに、俺を煽り立てた。

言われるがまま、指でなぞっていたそこに舌を這わせる。

「ンッ!」

足に押しつけられる、熱を持ったトシヤのモノ。
一度も触れてはいないのに、もう密を零し始めていて。

俺の履いていたレザーのパンツに、一筋透明な液体が道筋を作る。



ぽ つ り



床に、液状のものが零れる音が聞こえた。

「それから?」

舐めて、どうして欲しいん?

ぺろりと舌で唇を舐めてから、トシヤの瞳を見つめる。

快楽に忠実な体。
そんな風に教え込んだのは、紛れもない自分。

「歯…ッ、たて……て…ほか………のとこ、も…」

シて。

震える指でシャツの釦を外し、はだけさせるトシヤ。

日に当たらない、白すぎる肌。
存在を誇示しているかのように赤く熟れた胸元の突起だけが、妙に淫猥で。

「い……ぱい、あと……つけ、て」

俺の頭を抱え込んで、ぐぃっと自分の胸元へ近付ける。
髪に通された指に力がこもるのがわかった。

トシヤの腰を掻き抱き、固く立ち上がった突起を舌で舐めあげる。

「ひゃっ…!!」

逃げようと浮かせた腰を、回した腕で固定して。
音を立ててそこばかりに執拗に愛撫を繰り返す。

「ゃぁっ…薫く…」

喉から聞こえてくる、いつも以上に舌っ足らずな甘い声。
腰に回した片手でゆっくりとトシヤの背中をなぞってやると、びくりと体を震わせた。

ぎゅ、と跨れた右足を強い力で挟まれて。
軽く右足を揺らしてやると、トシヤが突然腕を突っ張った。

あまりに刺激が大きかったのか、目を見張るトシヤに小さく口付けて。
腰を抱いたまま、足を揺らして絶えずトシヤの熱を刺激してやる。

はだけられていたシャツは何時の間にか腕に軽く引っかかる程度までずれ落ちていた。

「アッ…ぅぁっ…」

肩口のシャツを握りしめた指に、これまで以上に強い力がこもる。
胸の突起に噛みつき、嬲ってやると、トシヤは大きく身を捩らせて。

「アァッ…アッ、かお…ッ!!」

絶頂を迎えて、俺の首筋に顔を埋めた。
熱を持った荒い吐息が首筋にかかる。

力の抜けきったトシヤの体をしっかりと抱き留めて。
その体を抱きかかえ直してやると、イったばかりで敏感だったモノが俺のパンツと擦れたのか
トシヤが鼻にかかった声を漏らした。

ベッタリと白い液体と透明な液体が混ざりあって付着した、俺のパンツ。
今や零れ落ちる液体は幾筋にもなっていて、ソファまでもを濡らしていた。



ぽ つ ぽ つ



床に零れ落ちる液体の音が、トシヤの荒い呼吸のおさまってきた静かな室内に響き渡る。

俺は片手でトシヤを抱き留めたまま、はだけられたシャツをきちんと羽織らせてやった。
絶頂後の脱力感からか、トシヤは俺の胸に顔を埋めたまま動こうとはせんくて。

閉じられた瞳に俺は小さく口付けると、その体をぎゅっと抱きしめた。

根を上げるのはまだ早いで。
夜は長いから、ゆっくり楽しもうや。



な、トシヤ
―――

 

END