Private Lesson
-How to date?-
10thdate
「―――ッ、ダイ…!」
「ん…?」
ちゅ、と音を立てて、食まれる胸元の突起。
くすぐったいだけやったそれが、じわりと何かわからない熱を生み始めている。
女の子でもないのに、そんなとこで感じるのが恥ずかしくて、必死に声を押し殺そうとするのに
寧ろダイは行為をエスカレートさせていて。
「やっ、やめ…」
「んー?気持ちよさそうやけど?」
ねろ、と立ち上がった乳首を見せつけるように舐めながら、ダイが笑う。
いつも見せる人懐っこい笑みとは違ったそれから、目が離せなくて。
「こっ……の、変態………ッ!」
「知らんかった?」
クス、と笑うダイの顔には、今まで見たことのないシニカルな笑み。
こんなあからさまに獲物を狙う“オス”の顔をした男に、
この体勢でのぞき込まれたこともなければ
襲われたこともなく。
―――ドクン
訳の分からない鼓動が、心臓を突き破るように音を立てる。
「あ………」
バカみたいに口を開けたまま、そこから零れ落ちる意味のなさない言葉。
緊張なのか何なのかわからない震えが、体中を駆け巡る。
「好きやで」
「ん―――ッ」
ピンで留められた標本のごとく、固まったままの俺の手を取ると、
ダイがちゅ、と薬指に口付けを落として。
「もう二度と逃さへん」
その目に強烈な光を宿したまま。
ダイはニヤリと微笑むと、ばさりと上着を脱ぎ捨てた。
均整の取れた、綺麗な身体。
まさかその広い背中に正面から腕を回す日が来るとは
思いもよらへんかったけど。
「あ…っ、ンゥ……」
口元を手で塞ぐことも叶わずに、ダイの背中に手を引かれて回されたまま、
眼前には整った男の顔が瞬きもせずにこちらの顔を凝視している。
「や、見…ん、なっ…」
「何で?薫の顔見たい」
いつの間にか呼び捨ての名前。
有り得ない距離で見つめられたまま、俺は有り得ないところに手を入れられて
有り得ないところを触れられていた。
「気持ち良くないん?」
意地の悪い表情そのままに、意地の悪いコトバ。
…デートの時はあんなに優しかったこいつが、ベッドでこんなに
豹変するとは思いもよらへんかった。
「薫?」
その手がスライドさせられるたびに、下着の中で濡れた音が響く。
音と感触から簡単に想像させられる自分の状態に、思わず逃げを打ちたいが
この体勢ではそれすらも叶わず。
ただただダイの手に翻弄されて、顔を隠すこともできないまま
醜態を晒している。
今までそれなりに恋愛をしてきたつもりではあったけど、ここまで誰かの手に
翻弄されて喘がされていいようにされたのは初めてで。
「気持ちええんなら素直にそう言ってや」
ちゅ、と耳元に落とされる熱い吐息。
「や、だ、………ッア…」
「ヤダ?嘘はつくもんやないよ」
ここは気持ちええって言ってるけどな?
ずるり、と下着ごとズボンを抜かれ、そこを露わにされて。
ちゅ、と頬に口付けを落とされたかと思うと、
ダイがやおら身体を起こした。
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